安東 学, 松浦幹太, 馬場 章. ``分散環境で保存されるログファイルにおける各ログエントリー間の順序関係保証方法に関する考察'', コンピュータセキュリティシンポジウム(CSS)2002論文集, 情報処理学会シンポジウムシリーズ, Vol.2002, No.16, pp.1-6, Oct. 2002. (全文(PDF))
(Abstract) ログは不正行為の証拠として重要な情報であり、改ざんされないよう保護すべきものである。Schneierらは第3者機関との通信を最小限に抑えつつ、暗号学的に安全なログ保管方式を提案した。この方式は有用であるが、時刻情報に関して十分に考慮されていない。特に、複数エンティティが参加する場合、各ログエントリー間の順序関係を保証する仕組みが十分には考察されていない。本論文では、ログエントリー間の順序関係を保証するための方法を数種類採り上げ、有効性・実現性などを総合的に分析する。また、分析結果を受けて、順序関係保証方法に必要であると考えられる方向性について指摘する。
(Keywords) ログ保管方式, エントリー順序, 時刻保証.

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